花とミツバチ



「千葉もよく怒られて可哀想だよなー。この前も何か叱られてたろ」

「あ、はい。納品書の提出もれで叱られました…けど、俺は藤田先輩に怒られるの嫌いじゃないです」

「?」

「…?」



ところが、その会話に一人だけ否定を示すのは千葉くんの声。



「間違いは言ってもらえた方が覚えやすいじゃないですか。言い方きつくても間違ったことは言ってないですし」

「そうだけどさ…」

「それに事務は事務できっとつらいですよ。俺たちがとってきた仕事も先輩たちが残業してまでまとめてくれるから形になるわけだし」

「……」



それは肯定のような、こちらの気持ちも考えてくれているのであろう、言葉。



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