花とミツバチ



単純かもしれないけど、嬉しいから

頑張ろう

その言葉にきちんと、正面向かって返せるように。





(…よし、)



午後のオフィスで、私は気合を入れ直してはパソコンへと向かう。



千葉くんは、いい人。

キャーキャー言ってる子たちときっと気持ちは違うけれど、それでも純粋で可愛い人だっていうのは分かった。

こういう気持ちがいつか、恋愛感情に変わるんだろうか。




「藤田、これよろしく」

「あ…はい」



そうしていると視界に入り込む書類。顔を上げると、それを差し出すのは梶原課長だった。


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