花とミツバチ
ーガチャ、
「おはよーございまーす」
「おはようございます…」
「おいこら千葉ー!!」
そしてやって来たオフィスでドアを開けた瞬間、響いたのは私の同期…つまりは千葉くんからすれば先輩である男性社員の怒鳴り声。
「?どうかしました?」
「お前昨日、未入力の発注書どうした…?」
「へ?あぁ、先輩たちに頼まれた分もまとめて帰りにコピー機にかけておきました!」
「だよなぁ…頼んだもんなぁ、コピーしておけって…」
「はい!だからあそこのコピー機に…」
「…間違ってたんだよ」
「へ?」
「コピー機と間違えて、隣のシュレッダーに突っ込んであったんだよ!!!」
そう彼の指差す先…コピー機の隣に並んだ大きなシュレッダーを見てみれば、その中には粉々になった手書きの発注書の数々…。