『※ BLではありません。』
「ケイったら、いったい何を教えていたのかしらっ」
始まった…。
お祖母様のお小言。
「しんだ人間くらいほっといてやれよ」
とは、死んだっていえない。
お祖母様の言う【桂(ケイ)】というのは、叔父さんのことだ。
「お義母様…なにもそこまで…」
母さんがそう言うのが聞こえる。
黙ってれば長くならないのに…バカだな。
まぁ、言いたくなるのもわかるけど。
お祖母様が額に青筋をたてて怒っているのは単に桐がおかわりの勧めを
「大丈夫」
て、断っただけのことだ。
大したことなんてない。
お祖母様には重要事項らしいが。