『※ BLではありません。』
いやいやいや!
むしろ逆ですんで!
なんて言えるわけもなく。
「嫌とはいってねーよ」
と、いつもの調子で返した。
「母さんは知ってるのか?」
念のために聞いておく。
流石に誰にも何も言わずに、年頃の男女が同じ部屋で寝るのはどうかと思う…
と、俺の常識的な部分が言っている。
ハルは、また、瞳を瞬かせてから
「おば様もご存知」
っと、ぽつりと言った。
「嫌じゃないならここで寝ろって」
ああ、納得。
母さんのことだ。特に何も考えず、
『あらあら楓くん、寝ちゃったのね。ツバキちゃん、嫌でなかったらアキラと一緒に寝てね』
とでも言ったのだろう。
安易に想像がつく。
ん…?
まてよ?
てことは、
俺と寝るのをハルは嫌がっていない…?