『※ BLではありません。』
「キリ」
桐を揺り動かすと、
「んー」
と唸りながら、うつ伏せになって目を閉じる。
「風邪、ひくよ」
布団に引っ張って行くにはちょっと大きくなりすぎた桐。
いままで気がつかなかったけれど、彼の目の下にも楓同様に黒く濃いクマができていた。
「疲れたね」
そっと頭を撫でると、嬉しそうに口角を上げて僕の手にじゃれつく。
かわいい…とは思う。
よっぽど疲れているときや拗ねているとき以外は
僕の膝の上でないと眠れないところ
とか
褒めると、
さも嬉しそうに頬を紅潮させるところ
とか。
僕にはない、子供の可愛さ。