彼氏は11才!?
「ちょっと乃薔薇ちゃん!何してるの!?」

「人の骨折シーンなんてなかなか拝めませんからね…記念に撮影して全世界にネット配信するんです」

「それはいいね!!いいよ!!乃薔薇!!全世界に俺の醜態がさらされるなんて……っ、エクスタシィィィー!!」


あ…もうこの兄妹は何かダメだ。

怒りも彼方へ消え去り、だんだん気色悪くなってきた私は幻弥の腕を離した。

途端に笑顔が消える幻弥。

「どうして…どうして止めるんだよ!?もう少しで最上級のエクスタシーに達せたのに!!」


涙ながらに訴えてくる幻弥の肩を乃薔薇ちゃんがポン、と叩く。


「兄さん、これは放置プレイという高度なテクニックですよ」


違ぇよ!!


「まさかの放置プレイ!?何てことだ…いつの間にそんなテクニックを!!あぁ…俺は今、放置プレイをされているのか…何だか興奮してきた…ッ」


ハァハァと息を荒げ、悶絶する幻弥にさすがの私も引いた。

数歩、後退る。


露骨なドMはマジで気持が悪い。


「うふふ。引きつる白雪さんの表情、最高ですよ」


お前の狙いはそれか!!
兄を使って私の引いている表情を引きずり出しやがったのか!!


何という連携プレー!!
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