彼氏は11才!?
SMの最強タッグにさすがの私も勝てないかも知れない…!!

役には立たないと思うが、一人で相手をするよりはマシだ…睡眠中であろう正宗を召喚しよう。


「紅ちゃん、正宗を呼んで来て……あれ?」


振り向くと、私の後ろに居たはずの紅ちゃんが居ない。


「白雪を困らせるな」


そして前から紅ちゃんの声。

いつの間にか紅ちゃんは工藤兄妹の前に立っていた。


「困らせてなんかいない。これは俺と羽咲さんのスキンシップなんだよ」

「お前、惚れた女が嫌がっているかどうかも分からないのか?」

「あらあら、マセたことを言う子ですね」

「僕には白雪が嫌がっているのが分かる。だから、白雪に近付くな」

「まさか…君、羽咲さんが好きなのか?」


あぁ…その話題はやめてくれ。


「僕は白雪と結婚の約束をしている」



固まる工藤兄妹。
当然の反応だ。


「羽咲さん…そんな性癖を持ってたの…?」

「どうりで私に振り向いてくれないはずですね…」

「違う違う違う!!私にそんな性癖は無い!!」


必死で弁解するが、どこか疑うような視線を向けてくる工藤兄妹。


「紅ちゃんも何か言ってよ!!」
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