彼氏は11才!?
「白雪は僕の妻になる女だ。手を出すな」

「そういうことじゃなくて!!」


紅ちゃんの口を塞ごうと手を伸ばした時、その手が幻弥に握り締められた。


全身に鳥肌が立つ。


「俺は不倫相手でも構わない!!むしろ虐げられてる気がして燃える!!」

「私は略奪派ですね。性別を越えての純粋なSM…完璧な主従関係!なんて甘美な響きなんでしょう!」

「死ねよお前等」


本当に死んでくれないかな。
さもなくば私がストレス死してしまう。


「不倫なんて許さない。浮気は絶対にダメだ」


あーぁ…紅ちゃんまで工藤兄姉に毒されてきちゃったよ。


「男の嫉妬は醜いぞ。俺なら羽咲さんに浮気されても、それを快楽へと変換出来る。素晴らしい能力だろう?」

「私は浮気なんてさせません。なぜなら、外部との接触を持たせない為に監禁するからです」

「そんなの犯罪だ。見張りを付けて監視させればいいだろう?浮気をしそうになったら相手を殺してしまえば万事解決だ」

「それも犯罪でしょうが!!」


思わず紅ちゃんに突っ込んでしまった。

何という悪夢…もしかして紅ちゃんは工藤兄妹と通じるものがあるのかも知れない。

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