彼氏は11才!?
ちなみに合気道とは、入身と転換を駆使し、相手の力に逆らわずに利用して相手を制することを特徴とする日本武道である。

非力な人間でも体力や体格の違う相手を制圧出来る。


どうやら紅ちゃんは合気道の使い手らしい。


「白雪に不埒なことをするな。殺すぞ」


「おぉん!!」


続いての正面打ちに悲鳴を上げる幻弥。


正面打ちとは、正面から相手の眉間めがけて片手の手刀で真っ直ぐに打つ攻撃だ。

そしてすかさず幻弥を踏み付ける紅ちゃん。
メキャッ、と愉快な音がした。




あれ…?

何か幻弥の表情がおかしい。

まさか…まさかまさかまさか!!





「エクスタシィィィィー!!」



出た!!エクスタシー!!



「ふ…ふふ、ははははは!!あーはははは!!素晴らしい…素晴らしいよ!!神宮紅一郎君!!」


紅ちゃんに踏み付けられたまま、笑い出す幻弥。


「まさか羽咲さん以外に俺をエクスタシーに導いてくれる者が居るとは!!羽咲さんが女神なら君は天使だ!!さぁ、羽咲さんと一緒に俺を好きにしてくれ!!」

「お前、本当に気持悪いな」


紅ちゃんはそんな幻弥を生ゴミを見るような目で見ている。



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