彼氏は11才!?
「プレイの話じゃないッ!!紅ちゃんが心配なの!!」

「エンジェル神宮に何かあったのか!?」


エンジェル神宮って何だよ。
マジでやめてくれ。


「今日から小学校に通ってるんだけど、上手くやってるかなぁ…って心配になっただけ」


もう面倒臭いので暴露してみた。
反抗すれば幻弥も乃薔薇も喜ぶ。


「どちらの小学校に通っているのですか?」

「近所にある私立小学校」

「あの名門の!?」


紅ちゃんが入学した私立小学校は金を積めば入れるワケでは無く、偏差値がやたらと高い。

我が家に来る前も、それはもう頭の良い学校へ通っていた。

私達のように屁をこいて寝ていても勝手に終わる義務教育では無いのだ。


何せ小学生で五ヵ国の語学学科があるのだから。


「さすがエンジェル神宮!!」

「それ、紅ちゃんに直接言ったら殺されるよ」

「本望だ」

「兄さんはそれが狙いなんですよ」


うん。
薄々、気付いてたよ。



「帰国子女で目立ちますし、女の子にはモテそうですが男の子には嫌われるタイプですよね。生意気ですし…イジメの標的になっていなければいいのですが」

「イジメを快楽に変換すればいいんだよ」


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