彼氏は11才!?
度重なる子供の犯罪被害により、親の防犯意識は高まっている。
我が子が狙われる可能性が高い金持ちの親なら尚更だ。
だが、この校内ではどうだろう?
校内に居れば親の監視は届かない。
何より、気が緩む。
まさか学校内で誘拐されるとは思わないだろうから。
「ちょっと待てよ…今、この学校内に居る部外者って俺達以外だと…」
正宗の言葉にハッとなる。
私達以外の部外者となれば先に入った修理が居るではないか。
「あっ。羽咲さん、アレ見て」
幻弥が指差す先を見れば、中庭を通過する4人の男。
私達と同じ作業着(車内からパクったやつ)を着ているということは、あのワゴン車の持ち主達。
それも台車に大きな箱を乗せているではないか。
あの箱の中になら子供一人くらい楽に入る。
「け、警察に連絡を…!」
「来る前に逃げられる!エミリオ先生は警備員に連絡して!」
エミリオ先生に言い放ち、駆け出す。
「私達も行きましょう」
「刃物とか持ってたらどうするんすか!?」
「俺を盾にするといい!」
問答をしながらも追って来る3人に少し安心して、階段を駆け降り、開け放った1階の窓から中庭へと飛び出る。
我が子が狙われる可能性が高い金持ちの親なら尚更だ。
だが、この校内ではどうだろう?
校内に居れば親の監視は届かない。
何より、気が緩む。
まさか学校内で誘拐されるとは思わないだろうから。
「ちょっと待てよ…今、この学校内に居る部外者って俺達以外だと…」
正宗の言葉にハッとなる。
私達以外の部外者となれば先に入った修理が居るではないか。
「あっ。羽咲さん、アレ見て」
幻弥が指差す先を見れば、中庭を通過する4人の男。
私達と同じ作業着(車内からパクったやつ)を着ているということは、あのワゴン車の持ち主達。
それも台車に大きな箱を乗せているではないか。
あの箱の中になら子供一人くらい楽に入る。
「け、警察に連絡を…!」
「来る前に逃げられる!エミリオ先生は警備員に連絡して!」
エミリオ先生に言い放ち、駆け出す。
「私達も行きましょう」
「刃物とか持ってたらどうするんすか!?」
「俺を盾にするといい!」
問答をしながらも追って来る3人に少し安心して、階段を駆け降り、開け放った1階の窓から中庭へと飛び出る。