彼氏は11才!?

第４話 ドキドキ！初デート？

第４話
『ドキドキ！初デート？』



停学(第３話参照)が明けて久々に学校に行けば教師に無視され、生徒達には殺人鬼を見るような目で見られた。

実に不愉快な一日を過ごし、私は少しイライラしていたので帰宅途中に絡んできた男達をアイアンクンローで気絶させ、せっかくなので川に放流した。

ちなみにアイアンクンローとは、掌で相手の顔面を鷲掴みにして握力で締め上げる地味に痛い技である。



仰向けで川を下って行く男達を見送り、私は本屋へと向かった。




「いらっしゃいませー」


店員男性の気の無い挨拶を聞きながら、真っ直ぐ格闘技コーナーへ。


毎月欠かさず購入している格闘技雑誌を掴み、レジへと移動。
ついでにレジ横に詰んである週刊少年誌も追加し、会計を済ませた時。


「ただいまキャンペーン中でして、500円以上書籍を購入された方はクジを一回引けるのですが。いかがですか？」

「引きまーす」


店員に差し出された陳腐な箱の穴に手を突っ込み、三角に折り畳まれた紙を一枚引き抜く。


その端を鋏で切り、中を開く店員。


「あっ。２等が当たりました」

「マジですか。米が欲しいんですけど」