彼氏は11才!?
「貴女の希望なんて知りませんよ。えーっと…2等は動物園のペア入場券ですね」
カウンターの下から取り出したチケットを手渡される。
薄水色のチケットには虎やら羊が描かれ、何故だか楽しそうに笑っている。
肉食獣と草食獣が共に笑い合い、戯れる日が来ようとは。
紙の中だけど。
動物園かぁ。
小学校の遠足以来、行ったことが無い。
動物園のチケットを眺めながら帰宅し、家の中へと入る。
「ただいまー」
「おかえり、白雪」
可愛らしく笑う紅ちゃんの頬には返り血。
そしてその足元には制服を着たまま血の池に倒れている正宗。
また正宗が紅ちゃんの逆鱗に触れたのだろう。(主に身長のこと)
「ねぇ、紅ちゃん。動物園に行かない?」
ピクリとも動かない正宗を視界から抹消し、さっき貰ったチケットを紅ちゃんへ見せる。
「動物園?多種多様の動物を見世物にしている施設のことか?」
「そんな難しい言い方しなくても…。もしかして、行ったこと無い?」
「無い」
「じゃあ、日曜日に行こうよ」
「二人でか?」
「うん。チケット2枚しか無いもん」
重ねて持っていたチケットを1枚ずつ持って見せる。
カウンターの下から取り出したチケットを手渡される。
薄水色のチケットには虎やら羊が描かれ、何故だか楽しそうに笑っている。
肉食獣と草食獣が共に笑い合い、戯れる日が来ようとは。
紙の中だけど。
動物園かぁ。
小学校の遠足以来、行ったことが無い。
動物園のチケットを眺めながら帰宅し、家の中へと入る。
「ただいまー」
「おかえり、白雪」
可愛らしく笑う紅ちゃんの頬には返り血。
そしてその足元には制服を着たまま血の池に倒れている正宗。
また正宗が紅ちゃんの逆鱗に触れたのだろう。(主に身長のこと)
「ねぇ、紅ちゃん。動物園に行かない?」
ピクリとも動かない正宗を視界から抹消し、さっき貰ったチケットを紅ちゃんへ見せる。
「動物園?多種多様の動物を見世物にしている施設のことか?」
「そんな難しい言い方しなくても…。もしかして、行ったこと無い?」
「無い」
「じゃあ、日曜日に行こうよ」
「二人でか?」
「うん。チケット2枚しか無いもん」
重ねて持っていたチケットを1枚ずつ持って見せる。