彼氏は11才!?
すると、何故か紅ちゃんの頬がほんのりと赤くなる。


「…別に行ってやってもいいけど」


目まで逸しちゃったよ。

何、この可愛い生き物。


私からのアプローチにはすこぶる弱いんだよ、きっと。

今流行りのツンデレ?



可愛いなぁ。





こうして私と紅ちゃんは日曜日に動物園へと行くことになりました。


















〜そして日曜日〜



AM 6:13



「…しら……き、…き…ろ」


途切れ途切れの声が私の夢の世界へと侵入してくる。

同時に感じる腹部への重み。


く、苦しい…っ。



「…白雪…、起……ろ…」


徐々にハッキリしてくる声と、緩やかに浮上して行く私の意識。


「…うぅん……」


寝返りを打とうとしても打てない。


本気で苦しくなって薄らと目を開ければ、ぼやけた視界に何かが映った。



「白雪、起きろ!」

「ぉおゥ!?」



突如、ダイレクトに聞こえた声にビビッて跳ね上がるように飛び起きる私。


ガンッ!!


「…だァッ!!」


鈍い音と共に激痛が額を襲い、私は再び布団の上へと勢い良く逆戻りした。


何だ、この激痛は…!!

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