君と私のたんぼ道
それから私は学校が楽しくなくなった。

高校1年生6月

大好きな親友も出来た。

石田柚香 (isida yuuka)

お父さんもお母さんも大嫌いな私に一人だけ大好きな人がいた。
それが柚香。

「祈、今日も元気ないね、大丈夫?」

そういつも心配してくれる。

そんな柚香が大好きだった。


季節がだんだん暑くなってきた朝

「行ってきます。」

いつものようにそう言って学校に行く私。

「おはよ~~!」

大きく手お振りながら挨拶する柚香。

これが可愛すぎ。

「おはよ。」

そっけない挨拶だけど本当は目一杯の『愛』を込めて言っている。

「今日も暑いねー。」

「うん、マジで暑いわーー。」

「略してマジ暑!どうどう??」

「あーはいはい、マジ暑、マジ暑。」

「えー何その言い方ー。」

そんなたわいのない話をしながら学校に行く。

これは私にとって本当に幸せだった。


柚香、本当だよ?
私は本当に柚香が大好きだったんだよ?
本当に…。
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