君と私のたんぼ道
「先生、さよならー。」

みんなが先生に挨拶をして帰る。

私は毎日柚香と帰るのが当たり前だった。

「柚香、帰…」

帰ろ、そう言おうとしたのに…。

「柚香~!一緒に帰ろ~!」

瑠花が来た。

「うん、いいよー!あ、でも祈もいるからねー!」

柚香は私の事忘れてない。

それだけですごく満足だった。

「えー、なんでー!別にほって帰っていいじゃーん!」

はい?

意味が分からないんですけど。

そんなの優しい柚香がいいよ、って言うわけないじゃん。

でも。

「うーん、そっか!1日ぐらいいいよね!1日ぐらい許してくれるよ!よし!じゃあ帰ろ~!」

「うん!帰ろ!帰ろ!」

え…。

嘘…でしょ…?

柚香が私を裏切った。

涙しか出てこない。

私は無我夢中になって家に走って帰った。

そして涙がなくなるまで泣いた。
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