君と私のたんぼ道

過去と未来

「行ってきます。」

「はい、行ってらっしゃい。」

今日もおばあちゃんの優しい笑顔を見て学校に行く。
横には空がいる。

これが私の日課。

「祈、良かったな!おじいちゃんの事分かって!」

「うん、空のおかげ。ありがとう。」

本当に空には感謝している。

ありがとう…。

「え、俺は何もしとらんよ~?頑張っておじいちゃんの真実を聞いた祈が凄いちゃっん!」

「空…。」

本当に眩しい笑顔…。
私もそんなふうに輝きたい。

それから、空と他愛のない話をして、学校に着いた。

「祈~!おはよ~!」

朝からうるさくて、元気な涼夜。

…うるさい…。

「祈ちゃん、おはよう…。」

照れながら私の名前を言ってくれる優衣。

本当に可愛い。

「おはよう。」

「え、なんで俺には無視なんと!?」

大きな声の涼夜。

「あ、忘れてた…。」

「え!忘れてた…、ひどいやんけ!」

嘘泣きをする、涼夜。

涼夜をからかうのは面白い。
だから、涼夜は嫌いにはなれない。

「ごめん、ごめん。」

そして、みんなで笑い合う。

私にとっての大切な居場所。
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