君と私のたんぼ道
私は屋上で優衣を抱きしめた。

「え、祈ちゃん!?」

優衣もビックリしているだろう。

「ごめんね、ごめんね、」

この言葉しか言えない。

私のために城下さん達に立ち向かってくれてありがとう、そしてごめんね。
って言いたいのに涙が邪魔して言えない。

「なんで?なんで謝るの?」

「…辛かったでしょ?苦しかったでしょ?なのに誰にも言えないで、ただ心の中で“助けて”って叫んでて…辛かったのに1人で城下さん達に立ち向かって…なのに私何もできなくて…ごめんなさい…。」

「ううん、違うよ、祈ちゃんは私がどん底にいたの所に手を差し伸べてくれた大切な人。謝らないで…私は祈ちゃんがいてくれて本当に良かった。だから、本当の友達になろう!本当のどんなもにも変わらないぐらい、本当の友達に!」

「…はい…!」

結婚のプロポーズみたいに私たちは抱き合った。
私たちの頬はびしょびしょだった。
それでも抱きしめる腕の強さを変えることはなくずっと2人で笑い合った。

「ThanKsalot.Iloveyou.(本当にありがとう、私はあなたが大好きです。)」

優衣言ったと同時に風がなびいた。
私たちのスカート、髪、全てをなびかせた。
泣きながら言う優衣がとても綺麗で、…

「ThanK!MyBeloveedyui!(ありがとう!大好きな優衣!)」

そう言って私はもう一度優衣を抱きしめた。

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