君と私のたんぼ道
「おばあちゃん、ただいま。だれか来てるの?」

そう言って空とリビングに行くと、


私は動けなくなった。




「祈?どないしたん?」

空の不思議そうな声。

「あ、祈、おかえり~。」

おばあちゃんの優しい声。

全てに返事ができない。


そしてとうとうあいつらも喋った。

「祈!変わってないね!」

「祈、久しぶり!」

泣きながら言うあいつら。

「祈、お母さんとお父さんが来てくたよ~。」

おばあちゃんの声。

「あ、祈、お母さんとお父さんけ。」

空の声。

なにもかもわからなくなってしまう。

「え、空君…?久しぶりね覚えてる?」

お母さんの高い声。

「あ、はい。久しぶりです。」

「大きくなって~!おばちゃん感激よ!」

そう言って3人で笑ってる。

こんな状況から逃げ出したくなった私はその場から逃げた。
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