君と私のたんぼ道
「祈、起きいや~。」

「ふはぁ~。」

おばあちゃんの声。
これだけで落ち着く。

「おはよう。おばあちゃん。」

「はい、おはよう。今日も元気に頑張りいや!」

「うん!」

おばあちゃんいつももありがとう。
本当に感謝してるよ。
おばあちゃんがいたからこそここまでこれたよ。
普段は恥ずかしくて言えないから、また今度ね。

「行ってきます!」

「はい。」

優しく微笑んでくれた。

「おはよう!祈!」

「おはよう。」

空はいつもと変わらなくて。
私はこんなにもドキドキしてるんだよ。

「あ、空。今日雨らしいよ。」

「え、うそ!?俺傘持ってきてない!」

「馬鹿。」

「なにを!」

「いいよ、貸してあげる。私2本あるし。」

「本間!?ありがとう!」

2本持ってるとか嘘。
1本しか持ってない。
だって空に気づいてほしから。
 はいれ。
って言ってほしいから。

ほらまたそんな妄想するからドキドキする。

そんなこと考えてたら学校に着いた。

「あ、私職員室に用事あるから先行ってて。」

「おーう。」

優衣にはやく会いたい。
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