君と私のたんぼ道
「ん…。」

目が覚めるとそこは私の部屋だった。

「祈!」

お母さんの声が聞こえる。

「お母さん…。」

「大丈夫!?学校で倒れてたって聞いたから、お母さん心配でこっちに来ちゃったじゃない!」

あ、私愛されてる。

私はベッドから起き上がって真剣に言った。

「お母さん、私、お母さんとお父さんの家に戻る。」

「え?それ正気?」

「うん。」

ここにいてももう意味がない。

「いつでもおいで。」

「ありがとう。」

私はこの町をでる。

さようなら。
< 64 / 65 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop