君と私のたんぼ道
「ねぇ空、どこ行くの?」

「実はまだ決まってないねん!」

え?

決まってないの?

「じゃあどうすんの?」

「んー、じゃあここのたんぼ道長いしゆっくり歩きながら喋るんはどう?」

喋る…。

「うん、じゃあそうする。」

そして私達はたんぼ道を歩いた。

「なー祈、俺さ…」

「ん?」

話を途中で止めた私。

「…うんん、なんでもない!」

二ヒヒって笑う空。

「もー何それー。」

ちょっとは気になった。

でも空の顔を見るとなんだか切なくて何も聞かない。

私達は他の楽しい話をした。
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