カタオモイ。

「はぁ~。なんでいるかなぁ~?」


あたしは溜息を吐いた。


「ま。いいんじゃね?」

「そーかなぁ~?嫌だしー。」


あたしはブツブツと文句を言いながら歩いて行った。


「黒崎たちいないなー」

「そうだねー」


結李が『黒崎』と言って今思い出した。

あたしは母のことで頭がいっぱいだったんだ。


「ま、食べながら探すかー!」


結李はさっき買ったフランクフルトを持ちながら叫んだ。


「おー!」


あたしは大声ではないけど、結李に聞こえる範囲だけに声を出した。




…結李…

…見つかるといいね…?



















そしてまた…

あたしが一気に傷つくまでのカウントダウンが近づいてきた――――





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