カタオモイ。


「あれって美華だよね」

「そうだな」


美華はまだきょろきょろしてる様子。

今ならっ…!!


「郁斗ぉ~♪♪!!」


郁斗はあっ!という顔でこっちに気がついた。

あたしは大きく手を振った。

郁斗も大きく手を振ってくれた。

やったっ♪



あとは美華のことだけ。

…お願いっ…!!

美華…郁斗に気がつかないで…

その電話の相手が郁斗でありませんように…


でもその電話の相手は多分郁斗だろうな。




…案の定その電話は郁斗であり、美華は郁斗に気がついて郁斗の方へ近づいて行った。





< 109 / 210 >

この作品をシェア

pagetop