カタオモイ。

「ごめん…結李…あたし、もう…」


心が引きちぎられそうになり、もう立ってるだけでも限界なあたし。


「そうだな。帰るか。ようちゃん…帰ろ…」


ようちゃんとは、結李のお姉ちゃんのこと。


「え~なんでぇ~?これからじゃなぁ~い!って、あれ?黒崎くんは?」


結李のお姉ちゃんは何かを買いに行ってて郁斗と美華が一緒にいるところを見ていなかった。


「まあいいんだって!帰ろうぜぇ~!!」

「ちっ。私が目を離しているうちに…どこかへ行ったのねっ…!」

「もーいいから行こうよー!」

「なんでよー」

「いいからっ!もう…美玲が可哀そうになってきたらっ!!帰るの!」


結李はお姉ちゃんに説得しているところ。

こんなやりとりが少し続き…


「んじゃ帰ろっか」


とお姉ちゃんが言った。



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