カタオモイ。

―――着いた。



中へ入ると、たくさん人がいた。

やっぱ休日だからかな…?


みなさん大変だなぁ~。

自分のこともあるのにその時にあまり自分の容態を気にしてなかった。



その時―――


「あれ!!?」


この声を発したのはあたし。

見たことある人に会った。

それは…


「沙希《さき》先輩!」


吹奏楽部の先輩だった。

メガネかけて、髪の毛を2つで縛ってる、少し背が小さい…。

可愛い先輩。しかも…おもしろい…!

クラリネットを担当している。



「あれ!!?美玲ちゃん!」



沙希先輩も同じ反応をした。


「あっこんにちわー先輩!」

「あははっこんにちわー」

「なんで先輩がここに??!」

「あははははっ」


先輩は笑ってごまかした。


その時―――


「時東美玲さぁ~ん!中待合でお待ちくださぁ~い!」

「はい」


看護婦さんに呼ばれた。


「じゃ、先輩。失礼します」

「はぁ~い。頑張ってねぇ~♪」


沙希先輩とも別れ、あたしは中待合へと進んだ。




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