カタオモイ。

“肺炎”と告知された…。

信じられなかった…。

ウソだと思った…。



こんな大事な時期に…!



「えっと、とりあえず採血しましょうか…」

「…はい…」

「待合室で待っててくださいね」

「…はい」


あたしはフラフラと席を立ち、待合室の椅子へ座った。


すぐに呼ばれた。


「時東さーん。採血しまーす」

「はい」


右腕から血を抜いた。


一瞬あの事がフラッシュバックした。

あの事とは…


以前、違う病院で6本も抜いて倒れた時のこと…。


この病院では一本しか抜いてないのに…


一瞬頭がフラッとした。




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