カタオモイ。

けど、そのフラッとした時にはもう採血は終わっていた。


「はい。終わりました。待合室で待っててください」

「はい…」


結構待った。

これから部活行くのに…。

どうしよう…。



そうだっ…!




「沙希せんぱーい…」

「あー美玲ちゃん。どうしたの?」


沙希先輩は運よくまだ院内にいた。


「沙希先輩…どうしよう…」

「どうしたの?」

「あたし…肺炎になっちゃった…」

「えぇ!?肺炎!!?」

「そうなんですよ~」

「大丈夫なの!!?」

「うーん…大丈夫なのですかねぇ…?」

「まぁ…お大事に」

「はーい。ありがとうございます」


そしてあたしは呼ばれるまで待合室で待った。




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