カタオモイ。
「時東さーん。時東美玲さーん」
「はーい…」
「失礼します」
「はい、どうぞ。座ってね」
「…はい」
先生はなんかあたしのことがいろいろと書いてあるファイルをペラペラとめくっている。
「血液検査はそれほど異常はありませんでした」
「…はあ」
「けれども、これは肺炎ですね」
「…はあ」
「これから一週間休んでもらいます」
「…はい?!」
あたしは驚きを隠せなかった。
休む…?
あたしが…?
一週間も…?
やだ…!
なんで?
こんなに学校が大好きなのに…!
毎日だって学校に行きたいくらいなのに!
それなのに一週間も休むの?
そんなの考えられない!