カタオモイ。
「その3年生の先輩が神崎先生に言った時、めちゃめちゃビックリしてたみたいだよ」
「そうなんだ~」
「なんか1年生のフルートの子に脅しをかけたみたい」
「なんて?」
「『先輩がいなくなっちゃったんだからあんたたちは今まで以上に頑張らないといけないよ!』って言ってたんだって」
「…そうなんだ」
神崎先生らしいな。
神崎先生面白いから大好きなのにー
早く会いたいな…
「『美玲さんがいなくなってぐだぐだ』とも言ってたよー」
「そうなんだ~。そうかなぁー?」
「『美玲さんに頼りすぎてたなー』とも言ってたよー」
「あはははっ!そうなんだー」
「んじゃ、とにかく寝てなさいよ!」
「はーい」
「じゃーね」
ガチャ―――
あー
母さんがあんなこと言うからフルート吹きたくなってきちゃったじゃん!
フルート…
………
…学校に置いて来ちゃった…。
どうしよー
そしてあたしは眠りについた。