カタオモイ。
亜華音と話してたら亜華音ではない誰かからのアドが入っていた。
誰だろう?
…美華だ…。
なんかあったのかな…?
あたしは美華のメールを開いた。
そのメールであたしのこれからが変わることも知らずに…。
『もぉ郁斗に近づかないでくれる』
鈍器で殴られたかのようなめまいがあたしを襲った。
近づくな?
あたしが?
郁斗に?
近づいてないし…。
1年生の時と比べたら郁斗となんて喋ってないも同然。
それに近づくなんてもってのほか。
美華と付き合ってるって聞いてから他人のように過ごしてきていたのに…。
あたしは郁斗の事が好きだけどその気持ちを大分抑えて美華の事いつでも忘れないようにしていたのに…。
なんでそんなこと言うの?
だんだん怒りがこみ上げてくる…。
でもその気持ちは押し殺した。
冷静に…。冷静に…。
『なんで?』
冷静にと思って出た結果こんな言葉しか出てこなかった。