カタオモイ。

美華からのメールは結構遅れて着た。


『うざいから

 彼女いるのにまだ好きとかありえないんだけど
 あたしの身にもなってくれる』


絵文字も顔文字もない殺風景なメール。

そんなメールがあたしをさらに惨めにさせた。


まだ好きとかありえない…?

そりゃあたしだってそう思ってた。

ずっと。

でも美華だって応援してくれてたじゃん。

1年生の時だって…。

あたしは美華の言葉が説得力があるから相談してたのに…。

ずっと信じてたのに…。

その時は郁斗、美華ではない違う人と付き合ってたけど…。

その時のことだって美華、『彼女いても嫌いになる必要なくない?』って言ってくれたじゃん…!

意味分からない。

いざ彼女になってよくよく考えるとやっぱりありえないってことですか?

なに郁斗を束縛してるの?
 
郁斗の気持も考えたらいいのに…。


『別に彼女いても好きになるのっていいんじゃないの?
 てヵあたしだって郁斗と美華の仲、応援してるつもりだったけど?
 しかも近づいてないしね?』


メールにあたしの気持ちが一気に溢れ出した。



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