カタオモイ。

あたしは小学生まで告られた事しかなくて、告白する経験なんて1回もなかった。

でも中学校に入って初めて好きになった貴方、郁斗。

初めて告白した。

その時はすぐに郁斗を諦めようとした。

けど、ある人が言った。


「あたしは小学生の時にある人に告白をした。
そして振られた。
けど、なかなか諦められなくてもう1回告白をした。
でもまた振られた。
3回目、これで振られたら頑張って諦めるって決心したんだ。
そして3回目、告白をした。
また振られてしまった。」


そんな話を聞いてその人の粘り強さを感じた。

そして次に言った言葉…。


「振られたけどやっぱりなかなか諦められなかった。
そんなことに悩んでしばらく経った日、その人からあたしに告白してきてくれたんだ。
凄く嬉しかったぁ!!
諦めなくて良かったよ!!」


心に響いた。

最後に“諦めなくて良かったよ!!”って言葉を聞いた時は心に波を打たれたようだった。

諦めなくて良かった…?

あたしのこの恋は諦めなくていいの…?




あたしはその時からその人をあたしの目標にした。

俗に“憧れの的”?

そんなことを教えてくれた人…。

ずっと心に残ってるよ……。




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