カタオモイ。
「郁斗ぉ~!!!」
家の中から郁斗のお母さんの声が聞こえた。
「郁斗、あんた美玲ちゃんを家まで送ってってあげなさいよぉ~??」
「わかったぁ~!!」
えっ!?
送ってってくれるの?
そんなっ……
ありがとうございますっ♪
でも私自転車だし…
「郁斗ぉ~?送ってってくれるのぉ?」
「うん?そうだよ?」
「ありがとう♪でも私、自転車だよ?」
「ま、いいでしょ。」
「しかもこんな遅い時間だし…危なくない?」
「だから送ってくんじゃん♪」
「…んじゃ、お願いしまぁ~す。」