カタオモイ。

「みぃ~れぇ~いぃ~??」


お母さんは微笑みながらもすっごく怒っているようだった。


「はいぃ!!」


「今の子誰?」


「あっ。え~っと、双子のお兄ちゃん。」


あたしはあえて郁斗の名前を出さなかった。


「へぇ~?美玲さぁ、いとこ来てるんだから勝手に出ていっちゃダメでしょ?」


「はい…でもちゃんと昨日言ったよ?」


「そういえばそうだったね。忘れてた!でも、出ていく時はちゃんと一言言っていなさい。」


「はい。ごめんなさい。」


私は怒られてしまった。


一言断っとけばよかった。と後悔。

けど郁斗と会えたし…




本当に楽しかった。


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