カタオモイ。
―――――1年生、2月頃―――――
次第に祐美菜は郁斗のことが好きだということが噂として流れた。
祐美菜を呼びだして聞いてみた。
「祐美菜の好きな人って郁斗?」
――お願いっ!本当のことを言って!――
郁斗のことが好きって言っても怒らないからっ!!
「そんなことないよぉ?」
…無謀な願いでした…。
完全に目が泳いでいる祐美菜。
私は友達にウソをつかれたんだ…。
私は友達に裏切られたんだ…。
そんなようなことが頭によぎっていく―――