カタオモイ。

挑戦


その結果が出たのは授業中だった。

でも言いたいことはもう決まっていて言いたくてしょうがなかった。

我慢ができないあたしは祐美菜の机とコンコンと叩いて呼んだ。


「祐美菜っ!祐美菜ぁーっ!」


小声だけど聞こえるまで言った。

祐美菜はこっちを向いてくれた。


「祐美―――」

「何ッ!?」


この前の繰り返し。

でもここで「なにもない。」と言ってしまったら本当にこの前の繰り返しってことになってしまう。


「祐美菜っ!あのね。…この前はごめんなさい。あの『殺意が芽生えた』ってやつは祐美菜に対して言ったわけじゃないんだ。」

「で?」


「それでね、このことは本当に信じて欲しいんだけど…。あたしね、好きな人をなくすより友達をなくした方が嫌なんだ。だからあたし、祐美菜のこと応援する!頑張って!」


言えたっ―――

そして…祐美菜からの返事は…


「うん…わかったぁ。ありがとう。」


分かってくれた…。


ちゃんと言いたいことが言えたものだから鼻の奥がつーんとして涙が出そうになったけど…こらえた。


伝わってるといいな…。


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