カタオモイ。
迫る真実
祭りが始まり、次第にあたしと結李のテンションが上がっていく。
「結李ぃ~!うちらの学校の人全然いないねぇ~。」
「そうだな~!チッ。めぐりたかったのに…。」
そんな時―――
横切ったのは…
「結李…あれ…美華じゃない…?」
美華だった…。
「…結李、あっち行こう…。」
なんとなく…
今美華のことを見ると、郁斗のことを思い出してしまいそうだったから…
「…わかった!オレなんか食べる~♪」
結李はこのことを察してくれたのか、美香のことをちらっと見て美華とは反対の方向を歩いてくれた。
「チッ。なんでいるんだか。」
「あははっ。」
あたしは笑うしかなかった。
なんかちょっと気が重かった…
なんでだろう…?