総長さんとお嬢様
幹部室に入り、見渡してみると、真ん中に机、その周りを囲むように配置されたソファー。
他にもテレビ、なぜか洗濯機まで置いてある。
「まあ、座って」
緑に言われるがまま近くにあったソファーに座る。
「で、諒の彼女になるっていう話のことだけど、残念ながら美咲ちゃんに拒否権はないんだ」
何かってに決めてんのよ!
───あっー!
私、こいつに恋、してんだった!
諒の顔をじーっと見てると…
「なんだよ」
「えっ?あっ、な、何でもない」
あなたの顔を見てました。なんて言えるわけがない。