総長さんとお嬢様
「さっきの続きなんたけど、諒の彼女になるって事は、桜龍の姫“華”になるっていうことなんだ」
華?
私がポカンという顔をしていたのか、緑が
「華っていうのはね、桜龍の初代総長の 女さんの名前で、命を懸けて守る女のことを言うんだよ」
命を懸けて守る?
そんな大切な人を私が?
「なんで私が?」
「それはね?」
それは?
「これは諒から言ってもらわないと」
ん?
なんでだ?
「わかった」
一息置いて諒がしゃべりだした。