帰り道は君と




俺が7歳、アイツは4歳


ずっと一緒にいたからだろう、

アイツも俺の顔を見て泣かなくなった


笑うようになったのだ



『ろく、ろく、ろく』



宿題やってる最中、部屋にきて名前を連呼される


『何』


『ろくあげる~』



幼稚園で描いたらしい誰かの似顔絵を渡された



『……誰だよ』


『へへへ~ろくじゃん』


『はっ?』



こんな顔なのか



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