帰り道は君と
アイツの誕生日、小さなクマのぬいぐるみをあげた
母親にパシリにされながらも、ちゃんと俺が貯めたお金で
『ろくありがとう!!』
『わっ』
クマごと俺に抱きついてきた
『あら~ろくモテモテ~』
『う、うるさいし重い!』
倒れた俺を誰も助けてくれなかった
ぎゅうぎゅうと更に抱きついてくるアイツ
『ろく大好き!』
『……』
『ろくのお嫁さんなるー!』
『はぁ!?』
そして、6歳にして女からプロポーズされた