あなただけ‥

「そんな事よりはやく帰りましょうよ~」

「わかったから騒ぐな;;(本当ガキだな)」


駅に着き電車に乗る。


「ねぇ‥先輩。」

「何?」

「明日の試合‥本当は大事な試合なんでしょ?」

「おまっ‥なんで知って‥」

「友達から聞いたんですよ‥」

「どうして皆に言わなかったんですか‥」

「‥よけいなプレッシャーかけたくなかったから」

「プレッシャー?」

「うん。あいつら普通の練習試合ならいい動きするけど大切な試合って言ったら動きが鈍くなる。だから言わなかったんだ。」


あぁ‥そうか‥
先輩は皆が自分のプレーをできるようにするために大切な試合って言わなかったんだ‥


「先輩。誰よりも皆の事考えてるんだね」

「そうか?」

「うん。」

「まぁ‥試合は大切だからな」


話しているうちに家に着いた。


「先輩ありがとうございました。明日頑張ってください!」

「おう!ありがとな」

「応援してますから!おやすみなさい」

「おやすみ」


私は先輩に手を大きく振って先輩も振り返してくれた。


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