レモンスカッシュ



遠矢と付き合って4日目の土曜の夜。

携帯が鳴り、着信を知らせる。

…遠矢からの。


昨日聞かれたけど、連絡なかったから。

だから、今日もないって思ってた。

…何の用だろ?


「…もしもし?」


「彩乃?
出るのおせー…。」


切ってしまった。

遠矢からの電話。

が、すぐにまた掛かって来た。


「何切ってんだよ!」


「ご…、じゃない。
何の用?」


そう。

私は遠矢が好きだとは気付いたが、遠矢に対する態度は可愛くないまま。

だって、急に変えられないもん。


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