レモンスカッシュ



「何にしようかなー?」


「何でもいいから早く決めてくれ。」


遠矢が手で額を押さえて俯くだけで、女子のキャーキャー言う声と熱気が急上昇。

…早く決めてくれ。

ただでさえ、湿気で暑いのに。


そう思っていると、勝者であろう山田くんと目が合う。

その後、にっと怪しげに微笑まれて、遠矢の方へと向き直る。


確かに怪しい気はしたよ。

それも、すっごく。

でも、まさかこんなことになるなんて…。


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