明日も。今日も。


心の中で暴言をはいてみる…


口に出して言わないのは

めんどくさいことを避けるためなのか、

それとも
逆ギレされることでも恐れてるのか…


そんなことは私にもわからない。


よく見かけるおばさんはそのまま私の前を通り過ぎる…



目を隠すために伸ばした長い前髪で目が隠れていることを願った



「…それじゃあ。またね…」



私を担当していた看護婦が目に涙を浮かべて言った


―――その涙は本物か?


そういう疑問を胸の内に抱えたまま深々と礼をして病院を去る



「…さて。これからどこに行こう…?」


そう呟いて歩き出す…


新しい何かが始まる予感がした。


その予感を振り切るかのように、



眩しすぎる太陽から目をそらした


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