私と年上男とルームシェア




(茜side)



心臓がだんだん早くなっていく…

亮太さんの目がわたしをしっかり見据える


病院に来てくれて…

抱きしめてくれて…

涙を拭ってくれて…

そんなことされたら私は期待しちゃうよ?


ダメだったとしてもいい…

今、伝えないといけない気がするから


そして、ゆっくり私は私の気持ちを口にした




「亮太さんが…好き」


言い終わると亮太さんはうつむいた


ダメ…かな?




「亮太さん…あの」



「お前、まじかよ…」


断ってもいい、と言いかけたとき
亮太さんの言葉が被せられた


ああ、やっぱりダメなんだ…




「私はただ気持ち伝えたかっただけだから断っていいよ…」


すると、亮太さんの腕が私の後頭部に回って、抱き寄せられた


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