私と年上男とルームシェア
「何でもないわ。あ、勇志」
その名前にビクッとした
そして、勇志くんは私たちのところへ
「よ、お二人さん」
いつものように笑う勇志くん
「あ、飲み物忘れた…ちょっと買ってくるわね」
と香澄ちゃんは立ち上がり行ってしまった
え、ちょっ…
ど、どうしよう…勇志くんと2人って
「あ、勇志くん…ここ空いてるから座る?」
気まづくならないように私は隣の席を勧めた
「お、まじ?さんきゅ」
あれ…意外と普通…?
勇志くんは私の隣に座る
「…茜、そんな硬い顔するなよ」
「え?」
「振った、振られたがあったからって気まづくなるのは止めようぜ。前みたいに友達と思ってくれよ」
そう言ってくれた勇志くん
そうだよね…
でも、気遣わせちゃったな…
「ほら、笑えって」
背中をバシッと叩かれた
「い、痛いよ!」
「はっはは!」
笑う勇志くんにつられて私も笑った
「ふふ…あはは」