私と年上男とルームシェア



頭を撫でられ"な?"、と言われた


自分が本当に子どもで恥ずかしくなった

私も大人にならなきゃいけない…


そう思って亮太さんの手を強く握った




「お前はそのまんまでいいんだよ。ほら、浜辺歩くから裸足になれ」


そう言われても追いつかなきゃって思っちゃうよ…

ねえ、本当にこんな私でいいの…?


履いてたサンダルを脱いで私は海まで走った


さらさらの砂が足に付く

そして、海に向かって叫んだ




「子どもで、意地っ張りで…こんな、こんな私と一緒にいてくれますか…!」


海水が足首にかかる

引いては押し寄せる波


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